マフィアシティ 1日目
ここの主は何処かに行ってしまったようだな?
帰るまでの間、ポイントの為に始めたマフィアシティの様子を報告していこう。
マスヨさんに頼んで秋にして貰った
あまりにも暑いので、マスヨさんに相談してみた。
そうすると、彼女は黒い手を伸ばして私をぐるぐる巻きにした。
どんな悪戯かと思ったが、彼女はなんともう一本黒い腕を創り出し、その手でおもむろに自らの身体となる棺を開け
…たところで、記憶が途切れているんだが、どうなった?
…は、9月!?
な、なんだ、私は2ヶ月もの間…!?
…マスヨさん?
マスヨさんがやったのか!?
…え、もう涼しい季節だから大丈夫って?
はは…これは一本取られた。
ドラパルトのうらめしやとマスヨさん
ドラパルトには実体が無いと言うが、我が家のうらめしや(♂)にはしっかりと質量がある。
尻尾の弾力がたまらないので、つい枕にして寝てしまう。
そのまま朝になると、何故か頭に乗せられている。
…おいおい、私はドラメシヤじゃないぞ?
どうやらドロンチだったころを思い出しているらしいが…それにしたって複雑な気分である。
ゴーストタイプには実体が無いのが当たり前になっていて、身を預けても平気というのがもうそれだけで不思議なのだ。
…ん、マスヨさんは普通に物に触れているって?
マスヨさんは別だ。なにせ素敵な女性だからな。
…やっぱりオーベムに脳弄られたのかって?何を言うか。あんな可愛らしい生き物を!
デスカーンのマスヨさん
デスカーンは何でも丸ごと取り込むことが出来ると云うが、我が家のマスヨさん(♀)はどうも容量が少ないらしい。
カイスの実を丁寧に切って食べていた。
…その包丁はどこから取り出したのだ、とか訊いてはいけない。
マスヨさんを怒らせたら洒落にならん事になる。
絶対に訊いてはならない。絶対にだ。
マスヨさんは今日も包丁を器用に使ってカイスの実を切っている…
あの黒い手は人間の頃の手だったりするのだろうか。
だとするなら、だ。
生前のマスヨさんは器用な女性だったのだろう。
性格もおだやかだ…少々見た目は厳ついが。
…少々?
そりゃ少々だろう。その可愛らしい色味。この手!可愛いに他ならない。
…お前オーベムに脳弄られたのか、とか言われたが、何が悪いのかが分からない。